化物語

化物語(上) (講談社BOX)

化物語(上) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

 一部に大人気の本。
 私は高2の時に「クビキリサイクル」を読み、西尾維新を見限り、しかし大学に入ってから「刀語」が面白かったので再評価し、しかし「クビシメロマンチスト」を読んでやっぱり見限ったという経歴の持ち主です。

 で、今回縁あって「化物語」を読んだわけですが、いろいろと謎が解けました。
 なぜか最近やたら会話調で、言葉遊びを盛り込んで、トリビア満載の小説を書く人が多いとおもったら、源流の一つはここにあったんですね。
 しかしこの形式、おそらく西尾維新がやるから面白いんであって、センスに欠ける世俗のアマチュアがやっても微妙だと思います。

 まあしかし、「化物語」自体はなかなか面白うございました。
 「化物語」はたぶん意識的に限界まで雰囲気を薄っぺらくしていて、それが独特の軽みを演出している。そんな感覚を覚えました。
 伝奇モノとしては、重厚さを装う「空の境界」と、軽薄さを装う「化物語」といったところでしょうか。
 私は「空の境界」のほうが好きですが、「化物語」もこれはこれで完成形だと思いました。