SEは今夜も眠れない

SEは今夜も眠れない

SEは今夜も眠れない

80〜90年台SEの、徹夜と根性と運とトラブル対応が山盛り。
で、著者がそれを嬉々として片付けたという苦労話。

「おわりに」での著者の話が面白い。
80年台、SEは銀行の中で異端の存在だったらしい。
当時のSEは、IT黎明期の、理解もなければ社会的地位もない中で、仕事を楽しんでやっていた。
確かに、本書に出てくるSEは、良くも悪くも自由かつ子供っぽい。
反体制的な雰囲気を感じる。

しかしその後、認知度やステータスが上がるに従って、SEは枠にはまった存在になってしまった。
それと同時に、著者も楽しんで仕事をすることができなくなったのだという。

ジャンル自体を切り開いた先駆者のフロンティアスピリットが、後追いのフォロワーによって薄まる。
どこの世界にある話だろうけど、そうか、SEもそういうことだったのか。

今は、SEの労働時間が短くなり、大学でSE志望者が教育され、「ふつうの仕事」になっていく過渡期なのかもしれない。
そんな時期に新規参入した人は、どうすれば良いのだろうか。


それはそれとして、あまりにSEのことが分かってないので、しばらくはSE本的なものを重点的に読んでいこうと思います。