2022―これから10年、活躍できる人の条件

2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

にらた教授に薦められて買う。

経営コンサルタントの書いた、2022年を予想して、その時に活躍するためにどうすれば良いか考える本。

未来予想というとうさんくさいけど、著者は実に堅実な統計を用いる。
人口と、人の寿命だ。
現在の人口と、その年齢分布をもとに、10年後の世界を予測する。
セカンドインパクトでも起こらない限り、少なくとも人口構成だけは予言できる。

そうして、筆者が予測するのは、
高齢化と、中国の台頭である。
日本は超超高齢化と、労働世代の人数減で衰退。

ここまでは、どこかで聞いたことのある未来図に、根拠が与えられただけだ。
だが、この本がすごいのは、ここから。

この未来予想を前に、筆者は「子どもを連れて海外移住するのが賢い」と言い切る。
では、この世界で活躍できるのは?
筆者は、日本だと言う。
世界初の超高齢化社会になることを、ノウハウが蓄積している、と捉える。
中国の台頭を、同じアジアにいられてラッキー、と捉える。

結果、日本はアジアにおいて常に先頭をはしる、クリエィティブかつ、慈悲に溢れた国になる。
2020年から、日本は落ちる一方という現実的なシナリオは、実は、想像力の乏しい、悲観シナリオにすぎないのだ。


なんというポジティブさ。
ほとんど妄想的なまでのポジティブさ。
あるいはこれが、ビジネスにおけるクリエイティブさなのかもしれない。
この展開に痺れた。

この後、本書は会社という組織の分析にはいっていき、「会社はなくなる」などという面白い話になっていくが、各論は紹介しない。
実はいま、本書でも紹介されていた、ドラッカーの「プロフェッショナルの条件」という本を読んでいるのだけれど、これがヤバい。

10年単位ぐらいで展開される「2022―これから10年、活躍できる人の条件」の論を、100年スケールにしたようなデカイ話が展開されている。
というわけで、組織論とかについては、そちらを読み終わってから書きますので乞うご期待。
ドラッカー本から引用。

いまや、知識とされるものは、それが知識であることを行為によって証明しなければならない。(P29)