ピープルウェア ヤル気こそプロジェクト成功の鍵

ピープルウエア 第2版 ? ヤル気こそプロジェクト成功の鍵

ピープルウエア 第2版 ? ヤル気こそプロジェクト成功の鍵

ソフトウェア開発の古典的なテキストらしい。

ソフトウェア開発で起きる問題と対策、生産性を高めるためのほうほうを書いているのだけれど、当たり前のことを根拠に基づいて言っていて快い。

本書が主張する、プロジェクトの成功要因は以下の4つ。

①人材を活用する
②オフィス環境を整える
③人材をそろえる
④生産性の高いチームを育てる

4つの中でまず目を引くのは、②のオフィス環境を整えることだろう。
本書では、「プログラミングには長時間の集中が必要」「集中している時に割り込まれると生産性が下がる」という極めてまっとうな論理で、
オフィスにプログラミング部屋を作るべきだとか、パーテーションで仕切られた「開かれた職場(笑)」にはなんの意味もないとか、具体的な提案がされている。

また、オフィス以外の人材やチームに関する章も、
「不十分な商品を『まあ、十分でしょう』と言ってしまうと、チームの士気は下がる」
とか、
「不合理な指示に対して、間違っていると分かっても従う現象が起きる」(悪意の追従)
とか、「あるある」な話とその具体的な対策が書かれている。


結局、メンバーが誰もなげやりな仕事をせず、やるべきことをちゃんとやると、プロジェクトは成功するよねという話。
そのことを理論的に裏付けて、お前の正攻法はそれで良い。王道で行け!と背中を押してくれる本。
こんな本が1970年代に書かれているので、きっとIT業界というのはあらゆるプロジェクトが成功するすばらしいところなのだと思います。