7大企業を動かす宗教哲学

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島田先生が解き明かす、宗教と企業の関係。
こんな本を待っていた!

企業が投資をするためには場当たり的な利益の判断ではなく企業の理念が必要になると説き、松下やトヨタユニクロサントリーなど、有名どころの経営者と宗教の関わりを書く。

宗教と言いつつ、二宮尊徳とか毛沢東とか幅広く思想が登場し、思想がどのように企業の発展に結びついたのかを分析していて、宗教が企業に役立つと思っているぼくとしては心強い。
ただし、全編を通じて、こじつけ感はある。
この人をもってしても、宗教と企業を結びつけるのは難しいのか……という諦念も感じた。

本書で取り上げられている経営者たちが、自分なりの思想に基づいて企業を経営し、自分の思想を何らかの形で実現していることが面白い。
企業は思想の表現手段になりうる。
アメリカという国家が、国の総力を挙げて「自由」という思想を表現しているように、企業とは本来そういうものなのだろう。

一方、2万年前から列島に住んでいた人の上になんとなく出現した日本の国家と同じく、日本の企業は20年くらい日本に住んでいる人がその後も生き続けるためになんとなく加入する組織であるという気もする。
自分の会社から感じる、そういう生活臭が、憎らしくもあり、愛おしくもある今日このごろです。
もはや本の感想なのかなんなのかわからないね……