11日目

3月10日、土曜日の稽古記録を今さらつける。

人数が少なく、大先輩にマンツーマンで教えて頂く。
基本の動きから簡単な技まで相手をしてもらうが、先輩の動きがすごい。

活き活きと技の説明をしていたかと思うと、「じゃ、やってみよう」と言って、突然両手を回してフラフラし始める。
目線がぼくから外れ、まぶたが半分とじた状態で、両腕がゆるやかに旋回する。
で、そこに飛び込んでいくと、地面に叩きつけられる。なぜだ。

戦闘を通じて変性意識状態に至るというのは、ぼくが書く戦闘系小説にほとんど必ず登場させてしまう要素なのだけれど、それを目の前で見てしまった。
異世界の戦闘狂を持ち出さずとも、仕事帰りに道場に来ている東京都在住の中年男性が、動く禅を成し遂げているんです。大事件です。