「働き方」の教科書:「無敵の50代」になるための仕事と人生の基本

読書会で紹介して頂いた本。
著者の出口さんはライフネット生命を作った人。
出口さんの合理的思考が全編にみなぎっている。

例えば、ダイバーシティーについて。
チームの構成員は、年齢や性別や国籍や価値観が違ったほうが、楽だと言っている。
子どもぐらい歳の離れた人からズケズケ言われても、「俺にもあんなことがあったな」「若いから礼儀を知らんのかもな」といった思いで、案外笑って受け入れられる。
同じ価値観をもっているはずの人から厳しいことを言われると、相手の内心を推測できるはずと考える分だけ、疑心暗鬼に陥って面倒。
みんな違うという前提に立ったほうが、コミュニケーションや助け合いや譲り合いが楽になる。
なるほど。

仕事で落ち込んだ時はどうすればよいでしょう?
と聞かれて、
「恋人か友達とおいしいものを食べに行きなさい」
と言ってみたり。
労働時間が長いほど生産性が上がるという研究なんて聞いたことがない、と切り捨てたり。

表題の「無敵の50代」というのは、50代になったら、失うものはないし、自分の得意不得意もわかるし、蓄えもあるし、なんでもできるじゃん。
大企業の中で勝てない出世レースやってるくらいなら、起業がオススメ。50代こそ起業すべき。
という話につながる。
これ、50代の人が聞いたら、人によってはすごく救いになる話しだと思う。

そんな調子で、全編にわたって合理的。
非人情ですらある。でも、人情を織り込んだ上で一番合理的な解決策を模索している。射程の長い功利主義者。大変快い。